1998年:

浮き雲」「チェイサー」「真昼の月」「どこか遠い場所へ」「クールダウン
“スターダスト”

 

浮き雲

 その重い荷物を君は持ち替えて
 誰もいないバス停をじっと見ている
 乾いた風が君のそばを
 そっと吹き抜けてゆく

「あと5分あるね」と それきり黙っては
 青くなびくワンピース ただ見つめてる
 このまま時間が止まるならば
 何が話せるだろう

  戯れる小犬のように ひたむきに求めあっても
  こんなに遠く離れてる心を知った今
  記憶は幻になる

 そう 出会った頃の君の眩しさは
 春を告げる青い空 思い出させた
 ほどいた髪が大人びてる
 君を見失うまで

  春風にひとりで浮かぶ 気まぐれな雲のように
  僕は君の心のそばを ずっと漂い続け
  季節を見送るのだろう

  春風にひとりで浮かぶ 気まぐれな雲のように
  僕は君の心のそばを ずっと漂い続け
  季節は流れてく

  いつの日か広がる空に 気まぐれな雲を見れば
  きっと古い映画のように 君を思い出すだろう
  空色あざやかなまま

 今 バスは静かに君を抱きかかえて
 僕の前を東へと走り去ってく
 湿った風は夕立ちを
 もう連れてくるだろう

↑go to top


真昼の月

低い空から風は吹き込んで
安いベッドに雨は突き刺さる

 I'm really down・・・

雲は重たく僕を押しつぶし
眠る頃には闇を差し向ける

 I'm really down・・・

※あぁ 約束は輝ける未来にもなれず
 いつまでも散り散りに心に食い込む
 わかってよ 信じてよ 誰かが叫んだ
 それが僕だなんて信じられない

窓の下では傘が戦って
角を曲がって色は流れてく

 I'm really down・・・

月は はかない幻影のように
雲の切れ間で薄く光ってる/P>

 I'm really down・・・

*あぁ 誰ひとり見上げない真昼の月へと
 雨雲は容赦なく押し寄せひしめく
 あの向こう あの陰に 月があるなんて
 そうさ 僕にだって信じられない

※ repeat

月はどこかで夜を待っている
僕は吹き込む雨に打たれてる

↑go to top


チェイサー

ねェ 僕にだって弱い心はあるさ
これ以上冷たくはせずに僕の話を聞いてくれ

そう 君にだって ふいに寂しくなって
こんな風に無防備に電話にでることさえあるんだし
君を見守る“Private Eyes”僕を少し信じてみないかい

*何気ない君の声の柔らかさ感じてる
 追いかける僕はきっと その心開いてみせるよ

ねェ 君にだってボーッとテレビ眺めて
訳もなくやるせなく 笑いだしてる夜もあるだろう

そう 誰にだって 長い夜は恐くって
こんなにもこんなにも 人の声が聞きたくなってくよ
君を見つめる“Private Eyes” 僕を少し信じてみないかい

※何気ない僕の声のときめきがわかるだろう
 追いかける君のすべて この腕につかまえてみせる

※repeat

↑go to top


どこか遠い場所へ

 ※どこか遠い場所へと 魂をふたり放り投げ
  今は夜の向こうに ささやかな願い浮かべては
  静かに頬を寄せる

 青い月は工場の屋根で傾いて
 眠りかけた静かな町を眺めてる
 いつもの鼻歌だけが窓から風に流れて
 君は少し微笑んだ

 音を消したテレビの中の現実は
 部屋の隅の小銭のように瞬いて
 地球の裏側までの孤独を描いてみせる
 僕の歌は君だけに届くよ

  どこか遠い場所へと ちっぽけな夢を放り投げ
  今は夜の向こうに あてのない明日を探しては
  ふたりで頬を寄せる

 君が飾る小さな花が枯れるまで
 青い月は冷たい光 注ぐだろう
 静かな今日の終わりに知らない町を目指して
 僕の歌は闇の中 溶けてく

 静かな今日の終わりに眩しい明かりを消して
 君は少し僕の手を握った

  どこか遠い場所へと ちっぽけな夢を放り投げ
  今は夜の向こうに あてのない明日を探しては
  どこか遠い場所へと 魂をふたり放り投げ
  今は夜の向こうに ささやかな願い浮かべては
  静かに頬を寄せる

↑go to top


クールダウン

 しつこくハネてる髪 強くかき上げ
 どうにかサボる気持ち 押さえ込んでる
 ・・・急ぎ足で

 たたんだ傘のしずく 靴にこぼれて
 苦しい呼吸の中 列車は走る
 ・・・ひどい気分

  だけどクールダウン 今はクールダウン
  つらい朝はまだまだ続く
  クールダウン 今はクールダウン
  もっともっともっともっとクールダウン

 落とした切符は もう誰かに踏まれ
 体は人の海に流されてゆく
 ・・・溺れそうだ

 このままヒステリックに叫んでみれば
 一度は自由な夢 見れるだろうか
 ・・・一度くらい

 ※だけどクールダウン 今はクールダウン
  つらい日々はまだまだ続く
  クールダウン 今はクールダウン
  もっともっともっともっとクールダウン

 ※repeat

↑go to top


“スターダスト”

 まるで店は真夏で 君は爪を見ている
 丸いスポットが闇を裂く
 そして奴を見つめて ひとつ頷いた後
 静かに君は奏でる

  苦い“スターダスト”
  遠い昔 君は夢を見た
  白い指が痛むほどに
  切ないメロディー 弾き続けた

 やがてビートは変わり 指はピアノを流れ
 奴は君だけを見つめてる
 僕は 右手の中に握るチケットを見ては
 砕けた想いを知る

  苦い“スターダスト”
  遠い昔 僕は夢を見た
  白い指が僕のそばで    
  切ないメロディー 奏でる夢

  苦い“スターダスト”
  遠い昔 僕は夢を見た
  白い指に手を重ねて   
  君を守りたい 君のそばで   

 白い指をすべらせ 君は髪を揺らせる
 甘いメロディーが僕を撥じく
 そして悲しいほどに 奴と瞳を交わし
 切なく君は奏でる

  苦い“スターダスト”
  遠い場所で 僕は夢を見る
  白い指は僕の胸に
  星を散りばめて 砕いてゆく

↑go to top